07.まとめ
”「生きる意味」ってなんだろう。”
この問いは、自分の心に、隙間ができてしまったときに浮かんでくるのだと思います。
その隙間は、余裕からなのか、何かを失ったからなのか、隙間があることに気づいてしまったからなのか、はたまた別の理由なのか。
それは人それぞれだと思いますが、ふと湧いてくるものなのでしょう。
そして、それは人を追い詰め、殺すほどの力を持っているにもかかわらず、意識して解こうとするととても難解なものなのだと思います。
ですが、難解であろうと、私は挑むべきだと思います。
これまでの考察が正解だったかはわかりません。
しかし、自分の納得のいく生き方を決めるということが、この世界で生きていくうえで、とても重要なことだと思います。
では、これまでの考察を振り返りましょう。
〇人が生きる意味を探すとき、おおよそ3つの背景が考えられる。
A 辛くても生きなければならない理由を探すとき
=死んではならない理由を探すとき
B 自分の人生に意味があったのか探すとき
=生まれてきた理由を探すとき
C 何のために生きたらいいかを探すとき
=生きる活力を探すとき
〇A.死んではならない理由とは
生き続けなければならない絶対的な義務など存在しない。
状況によっては、死にたいと思うことが間違いではない。
しかし、簡単に死ぬことを選んではいけない。
それは、
1、今の自分でいられることは、この人生限り(前世も来世もありはしない)
2、今辛いと思っていることを解決できる方法が存在する可能性がある
3、今この世界でしか味わえない楽しみというものが存在している
という理由からである。
〇B.生まれてきた理由とは
生まれてきて、何か成し遂げなくてはならないことなど存在しない。
もしそんなものがあるとすれば、人の作り出した後付けにすぎない。
生まれてきた意味をあえて言うならば、この世界を構成して、成り立たせるためだと考えられる。
そしてそれは、どのような生き方をしても達成される。
これを、「生物としての生きる意味」と定義する。
〇C.生きる活力とは
人という生き物は、生きているだけでは満足できない。
「自分が生きているこの世界で、自分が決めた、成し遂げたいこと」を達成することで満足することができる。
これを、「ヒトとしての生きる意味」と定義する。
「ヒトとしての生きる意味」は、”~したい”という気持ちによって見つかる。
これは理屈では見つけることが困難。
使命感によるものや、快感のため、苦痛から逃げるためなど、複数考えられる。
以上が、『「生きる意味」とはなにか』、という問いに対する答えになります。
私は最初に、一般的な「生きる意味」を否定しました。
しかし、ここまで読んだ方は気づいているかもしれませんが、実は全ての「一般的な生きる意味」は、近からずも間違っていないものばかりだったのだと思います。
ですが、一周回って考えたとき、やはり一般的な「生きる意味」は、間違いだったと思います。
なぜなら、一側面しか見ていない発言だからです。
例えば、食事はおいしく食べることが目的でしょうか。
食事は、栄養を取ることだけが目的でしょうか。
食事に意味を求めることは、無駄でしょうか。
個々ではあっているかもしれませんが、全体でみると、それだけでは間違いです。
この問いに答えるには、包括的な視点が必要です。
それができていないから、あっているようであっていない、そんな印象を受けるのだと思います。
ここまで読んでくれた方なら、この疑問に答えられるはずです。
すべての常識と価値観を取り払って、ようやく見えてくるものがあるはずです。
苦しく、生きづらいと思える世界ですが、それでもなお、「生きる喜び」というものが存在しているのだと私は思います。
そのために生きるというのも悪くはないでしょう。
ちなみに、今の私を生きさせている原動力は、「好奇心」です。
古今東西、あらゆる人間に備わっているこの心に目を向けてみるのも、楽しいかもしれませんよ。
最後になりますが、私の考察は、これでもまだ一部分です。
書いていない分は、まだまだ山ほどあります。
答えにたどり着くまでに、必要のない思考の寄り道も、腐るほどしました。
少しでも解釈を変えれば崩れるような繊細な問題で、非常に難解な問題だと思います。
ここまでしても、これが正解かどうかは分かりません。
ですが、改めて申し上げますが、
私は、せめて、皆さんが「生きる意味」という言葉に惑わされることなく、失意の中で生き続けることなく、自分に納得して生きられるように、自分の意思で自分の生き方を選んで生きられるように願っています。
この答えが、誰かひとりにでも、希望になることを祈っています。
そして、これを読んでくれた人が、さらに「生きる意味」を突き詰めていってくれたら幸いです。
コメントや質問、考察などありましたら、掲示板のページに記入お願いいたします。
機を見て返信する予定です。
また今後は、どうやったら「生きたい」と思えるようになるかについて、考察、更新していきたいと思います。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
良い人生を!